どのCTU(貨物輸送ユニット)を使用するかを安全に選択し、使用していくためのガイドラインがより厳しくなって導入される流れの中、1997年策定の「貨物輸送ユニットの収納のためのガイドライン(CTUガイド)」は、新しい「貨物輸送ユニットの収納のための行動規範(CTUコード)」に取り替わっています。
この新規のCTUコードでのキーポイントは、以下の通り:
CTUガイドで謳っている責任を強化、明確化するために、今回のCTUコードでは、責任の連鎖を明確に定義しています。これにより、荷主や梱包業者、陸路輸送者、鉄道会社、荷受人など、様々な海事サプライチェーンでの従事者の義務が明確になっています。貨物に発生するダメージの原因が容易に判定でき、事故発生時に当局が責任を賦課させることを可能とし、前向きな変更となっています。CTUコードは、業界の結果責任にまつわる各標準を向上していくと期待されています。
業界内には、以前のCTUガイドのように、今回のCTUコードもさほど影響力がないという見方も幾らかあるようです。しかしながら、CTUコードに置かれる重要性が常に高まっていることから、業界標準となるのも時間の問題であると思われます。
世界各国の立法者にとってのCTUコードのメリットは明確です。以前のCTUガイドでは成し得なかったことですが、関連の事案が法廷の場へとなった場合、今回のCTUコードは有効であるということです。
CTUガイドは、CTUで作業する従業員の安全と輸送する貨物の安全の両方を向上するものです。CTU内で貨物の重量が均等に配分され、貨物が確実にCTUコードに適合していれば、その結果、事故や怪我、死亡の発生が激減し、同時に、貨物へのダメージも減少します。まず輸送ユニットを適切に段取りし、正しい重量配分をし、厳密な条件で貨物を固定することをしていけば、ロスに繋がる事故や貨物へのダメージが大幅に減少することが可能になるのです。
事故が発生した際の経済的ロスは著しいものであり、当然、荷主としては、ロスやクレーム削減のため、貨物を適切に梱包し、ラッシングしていくことは、重大な関心事です。今日に至るまで、司法の干渉なく安全標準を向上しようとする努力に、あまり前進が見られるものはありませんでした。そのため、今回のCTUコードは、間違いなく貨物の安全を引き上げていくものとして一目置かれています。
輸送に従事する皆さんは、どうぞ今回のCTUコード導入の支援し、海事サプライチェーンでの最善の手本となるよう実践してください。今回の発動は、これまで長い間熱望されてきたものです。また、賛同者には明白なメリットを生み、業界全体がその恩恵を受けることとなります。
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